SUS板の詳細

ステンレス材は錆び難いので、鉄板のように塗装やめっきを施さなくてもそのまま使用することが可能です。その為、素材は規格+表面処理内容を指定する必要があります。(SUS304-2Bなど)
ただし、SUS430は錆びるので、屋外で使用する場合は塗装する必要があります。

<規格>
呼び名 特徴 厚さ・径など(mm)=
降伏点(N/m㎡)
引張り強さ
(N/m㎡)
SUS304 最も一般的なステンレス鋼です。磁性がなく非常に錆び難い素材で、調理器具や食器、建材、自動車部品など様々な場所で使われています。塩水や酸性環境、または溶接やプレス加工などを行うとその部分だけ磁性を帯びて錆びることがあります。   520以上
SUS430 SUS304よりも安価ですが磁性があるので油断すると錆びます。屋内の一般器具や家電部品などに広く使われています。屋外で使用する場合は塗装が必要です。クリヤ塗料などで被膜すると傷も入り難く見た目も良くなります。   450以上
SUS316 SUS304より特に耐酸化性・耐食性に優れています。潮風にあたる環境や酸を取り扱う工場設備などで使われます。多少高価です。   520以上
       
       

<表面処理>
最も一般的に流通している表面処理方法の「通称」を記載しています。
2DやBAなど他にも多種ありますが、ほぼ下記の物で使用します。
呼び名 特徴    
NO.1 白っぽく表面は少しざらついています。    
2B 白っぽいが表面は滑らかです。一般的に最も流通していて、加工後にバフ仕上げや電解研磨などの表面処理を施す場合もあります。    
HL #150~240相当で細かくラインが入っており、光沢はありますが曇っています。傷が目立ち難く外観も良い為、カバーなど外装品によく使われます。    
片研 片面研磨材。表面は#400バフで研磨されており、鏡面仕上げです。裏面は2B相当の仕上げになります。    
両研 両面研磨材。両面ともに#400バフで研磨されている素材です。両面とも鏡面なので取扱いに非常に神経を使います。傷やヘコミが目立ち易い為、最近は利用頻度が減りました。    
       

  • 最終更新:2012-10-09 16:39:43

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